まるわかり!古酒表示基準変更について

わたし、明日はどうなるんだろう?

今年の8月1日から琉球泡盛の「古酒(クース)」表示が変更されるということで、泡盛業界での表記規制が厳格化されます。泡盛ファンの皆さまの中には詳しくご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、「何がどう変わるの?」という一般の方がほとんどではないでしょうか!?

そこでっ!明日のことは知らないけれど、「泡盛の表示基準がどう変わるのか」なら分かった気がする崎山スタッフが簡単にご紹介したいと思います!

①3年以上貯蔵100%泡盛だけが古酒

これまでは「貯蔵3年以上の泡盛が全量の50%超」が《古酒》と表記できる基準でした。つまり、新酒でも半分以上(51%)クースが入っていれば《古酒》と表示することが認められていたのです。しかし、これからは「全量が貯蔵3年以上の泡盛」と定義されますので、《古酒》と表示されたものは「100%クース」という安心をもってお買い求めいただけます!

②最も新しい年数が表示されます

ことなる貯蔵年数の古酒を混ぜた場合は、混ぜた古酒の割合にかかわらず「最も年数が新しい古酒の年数を表示」することになりました。たとえば、「5年古酒60%、8年古酒40%」のクースを8年古酒と表示することはできず、5年古酒と表示しなければなりませんので、5年貯蔵古酒以上のクースであることが保証されます!

③古酒ブレンドは10%以上かつ割合を表示

「混和酒は古酒が10%以上混和したもので、かつ、混和割合を表示する」と定義されました。これで、ちょっとだけ長期貯蔵酒を混ぜただけのものを「超長期貯蔵酒ブレンド!」など、実態にそぐわない過剰な表現をするようなことは無くなり、「~年古酒~%混和酒」と表記されます!

古酒表示基準変更のお知らせ

ついでに…豆知識!

《泡盛》の表示は、「沖縄で造らなければならない」とは限定されていませんので、沖縄地域を表す《琉球泡盛》の表記をするためには厳密な決まりを守る必要があります。《琉球泡盛》と表示している泡盛は「黒麹菌を用いた米麹と水を原料として発酵させた一次もろみを、沖縄県で単式蒸留機で蒸留して容器詰めしたもの」でなければならないのです。ですから、《琉球泡盛》と記載されている泡盛が沖縄産の証となります。

表示は変わっても、中身は変わらず旨いまま!

当酒蔵の一部商品でも琉球泡盛の古酒表示変更に則したラベル変更を行っておりますが、味わいに違いはございません。どうぞ安心して泡盛ライフをお楽しみ頂ければ幸いです!