泡盛の歴史

泡盛の誕生

img_pic_fune沖縄を中心に半径3,000kmの円を描くと、中国、韓国、ベトナム、タイなどの港町が円内に含まれます。1400年代に入ると、沖縄(当時の琉球王国)はこの地の利を活かして貿易立国として繁栄していきます。王家の貿易船は東アジア各国を周り、珍品を集め、物々交換して富を蓄えてきました。1404年に交易が始まったタイの品には、ココヤシの樹液を発酵、蒸留して造った蒸留酒・天竺酒(タイ産)がありました。酒の蒸留技術は、王家の管理のもとに開発されたといわれています。1470年頃には輸出できるまでに成長しました。当時は首里城裏手の赤田、崎山、鳥堀の住民が造り、現在でも同地域は泡盛の名醸地として有名です。1400年代後半の沖縄の古謡に「あわもり」という酒の名が出てきます。名前の由来には、タイ米ではなく粟で造られていたとされる原料起源説、泡立ち具合で度数を計ったとされる泡由来説、薩摩の焼酎と琉球の酒を区別するために名付けた薩摩命名説がありますが、どれも定かではありません。

泡盛とは、どんなお酒?

泡盛菌という沖縄県原産の黒麹菌(くろこうじきん)でつくった米麹(こうじ)を水に混ぜ泡盛酵母を加えて発酵させ、単式蒸留機で蒸留した沖縄県特産のお酒です。ウイスキーやブランデーと同じ蒸留酒ですが、酒として飲まれ始めたのは、それらの酒より百年以上もまえからで、いわばウイスキーの兄貴分にあたります。本土の本格焼酎の源流であるというのが定説です。樫樽にねかすウイスキーやブランデーと違って、カメやタンクで熟成させる泡盛は無色透明で、そのため米の風味が生きているのが特徴です。製品には「本場泡盛」と表示され、アルコール分30度、35度、40度、43度やマイルドとうたった25度以下のものなど飲み方や好みに応じて選ぶ事ができます。なかでも3年以上熟成させた泡盛は古酒(クース)と製品にうたわれ、珍重されています。

古酒の表示について

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古酒(3年以上貯蔵した泡盛)に年数を表示する場合は、全量が当該表示年数以上貯蔵したもの、又は、全量が当該年数以上貯蔵した古酒を混和したものに限り年数を表示することができる。尚この場合、容器本体のラベル等に混和割合を表示することができる。

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古酒に、一般酒(貯蔵期間が3年に満たない泡盛)を混和したもので、かつ、混和後の古酒の割合が51%以上である場合に「古酒」と表示することができる。尚この場合、容器本体のラベル等に混和割合を表示することができる。

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一般酒に古酒を10%以上50%以下の割合で混和した場合、「混和酒」又は、「ブレンド酒」と表示することができる。尚この場合、容器本体のラベル等に混和割合を表示しなければならない。※古酒と誤認するおそれがある「古酒混和」「古酒ブレンド」の表示は使用しない。

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販売用の容器に充填した年月日を容器本体のラベル等に表示する。

泡盛カクテルレシピ

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