泡盛の製造は、米を大量に洗うことから始まります。
洗った米を蒸気で蒸しあげ、このコメを黒麹菌で麹米にしていくのです。
そして麹、水、酵母によって
やがてアルコールに仕込んだもろみを蒸留することで泡盛が出来上がります。
泡盛を蒸留した後には、大量にカシジェーが残ります。
昔はこのカシジェーをもらい、豚のえさにするために、
蒸留が終わる時間になると多くの人が工場の前に並んでいたそうです。
このカシジェーも人気がなく豚のえさとしては使われなくなっていました。
それは、栄養価が高く、どろどろとした液体であるため、保存が利かないことが大きな要因でした。
外国から、小麦や大麦の粉が大量に安い飼料が入ってきたため、
もちろん外国産の粉ものは、保存性が高く、いつでも便利に使えたからです。
しかし、最近では、小麦が値上がりしてきたこと。
環境への付加を考慮した経済の方向性と
スローフードの考え方が深く浸透してきたこと、
先のリーマンショックの影響などが重なって、
飼料としてのカシジェーが見直されつつあります。
昔ながらの循環型の環境へ
自給自足につながる流れがここにもあります。
画像:http://www.copro.net/freephoto/ よりお借りいたしました。