皆様こんにちは。
いつも松藤ブログをご覧になっていただいて、ありがとうございます。
先日、女将のお供で名護で毎月開催されている山原島酒の会へ参加してきました。
会場は、建物が重要文化財に指定されている泡盛メーカーの津嘉山酒造所さん。
冷たい雨の降る日でしたが、門扉の脇でほころんだ桜がなんとも言えず美しい日でした。
会はスライドによるセミナーと試飲会を兼ねた懇親会の2部構成で、集まった泡盛フリークの数は約30名。
13年間、冬の北風にも台風にも負けず、一回も休まず毎月開催されてきた伝統の会だけあって、
メンバーの皆さんも真剣そのものでした。
参加者の皆さんと一緒に女将の話に耳を傾けながら、思わずスライドを進めるのを忘れてしまうほど
夢中になってしまいました。
・・・で、一番印象的だったのがおトイレ(こんな時にはお便所と言う方が趣があるかな?)に続く廊下。
一番座・二番座・三番座をつなぐ長い廊下はひんやりとして薄暗く、明かりの消えた部屋や壁の向こうから、
なにか得体の知れないものが飛び出してきそうで、足がすくみました。
おトイレに行くのが怖いなんて、小学生の時以来の経験で、あとからおかしくて笑ってしまいました。
懇親会を終え帰途につき伊芸の工場に到着すると、
女将が「これ、あげる。子供と読んでね~」と言って、一冊の本を出してくれました。
タイトルは『沖縄のむかしばなし-怪談編-』
その夜は、歩いてたった15歩くらいの自宅トイレが、ずいぶん遠く思えました。