10月、11月ブログをお休みしておりましたが、なぁーなぁーの自分と格闘しながら
仕事の忙しさにかまけて埋没していたんです。
実は普段の自分の中で、目新しいものが無いように感じてしまい、ブログに背を向けていたんですね。
これから、少しでも新鮮な自分を奮い立たせて頑張っていかなければ来年は見えてきませんね。
ところで、泡盛を皆さんどんな風に飲んで頂いていますか?
私も普段は水割りかロックですが、
泡盛は全麹仕込みの蒸留酒の持つ味わいから、そのまま飲んでいる方が多いのです。
古酒になると熟成が進み、まろやかな味わいと香りが増してくるのですが・・・・・
意外ですが、フルーツや糖類との相性も悪くないのです。
さわやかな味わいとボリュームがすっきりと美味しさが残り、癖になる味わいです。
松藤を使ったオリジナルカクテルブックを作りたいと考えています。
ご家庭でも気軽にお楽しみ頂ける、簡単に作れるレシピにしたいと思っています。
岩手県を舞台にしたNHKの朝の連続小説「どんど晴れ」が放送されて以来、
岩手県盛岡市と沖縄県うるま市の交流が始まりました。
以前から、姉妹提携の話はちらほらとありましたが、
さんさ祭りとエイサー祭りに合わせて
お互いの場所を行ったり来たりの遠距離恋愛。
その間に、市民レベルでの交流は重なり、
崎山酒造廠でも盛岡の米を使った泡盛「夏美の夢」が出来ました。
「どんど晴れ」の主人公である夏美の名前を使わせてもらいました。
7月31日には盛岡市において、念願かなって姉妹提携の調印式が行われました。
遠距離恋愛から結婚へ
相変わらず遠い距離を行ったり来たりですが、
硬い絆で結ばれたのは、夏美の夢の一歩でもありました。
うるま市からも50余名の関係者が参加し
祝いの宴はカチャーシー盛り上がりました。
ムンクの「叫び」の絵は、自然の叫びに人間が怖れおののき
耳をふさいでいると言われている。
琉球大学教授の大城学さんは
泡盛の甕を自宅の地下蔵でいくつも所有しておられるが、
たまに地下蔵から、甕の叫びが聞こえてくると言うのです。
地下蔵へおりて耳を傾けると、甕は「呑んでほしい」「呑んでほしい」という
叫びに益々聞こえてくるので、
とっくりに移して晩酌にあずかることになるわけ。
この甕の叫び、
泡盛が甕の中で、泡盛と甕が対話し、熟成しながら、大地との波動を呼び起こし
香りと共に大城教授に届けているに違いない。
琉球大学が主催する講演会があり、崎山と社員と共に参加しました。
これまで琉球大学は発酵関連の研究、研究者、専門家とのネットワーク作りを通して、
発酵学を中心とした農商工連携を担う人材育成プログラムを実施してきました。
発酵の第一人者であられる小泉武夫先生の 「発酵は鎮金術である」という講題は
泡盛のみならず、味噌や発酵食品のすべてにかかわり、
発酵の力で沖縄の産業振興を図ろうとする取り組みにもなるでしょう。
沖縄には以外にも発酵食品がないが、今後の資源として
日本で唯一亜熱帯気候地域の豊富な生物資源に「発酵の力」を組み合わせて、
新たな商品ができれば、地域振興になるでしょう。と・・・
小泉先生のお話は、ご著書の幅広さと共に興味深い、素晴らしいお話でした。
沖縄県の泡盛業界を中心とした発酵産業、それにかかわる人材育成は
やがて琉球大学を中心に数多く輩出されることでしょう。
今回の最大の目的である、パリでの泡盛試飲会。
ジェトロ沖縄の企画コーディネートによって実現したもので、
そして、パリ2区にある「ISSE bis」 代表黒田利朗様のコーディネートによるものです。
多くのレストラン、ホテル、バー、ジャーナリストの関係者がご招待されていました。
ミシュランの星をもつシェフや関係者も多くお見えでした。
全体的に泡盛に対する評価は、ものすごく良かったと思います。
フランス人の味覚に対する質の高さに驚きと感動を覚えました。
造りに対する鋭い質問にも、ワインの醸造ばかりでなく、蒸留酒に対する意識の高さもうかがえました。
つくり
11月22日 良い夫婦の日 崎山酒造廠の蔵では賑やかなお客様に来て頂きました。
松藤祭は 松藤由来でもある崎山起松と藤子にちなみ良い夫婦のための泡盛
「松」 泡盛酵母101号仕込み 44度3年古酒
「藤」 黒糖酵母仕込み 44度3年古酒の発売を記念して行ったものです。
泡盛の熟成と共に、夫婦の熟成をはぐくみ、お二人の記念日に、
たとえば10年目の結婚記念日に家族で飲んで頂きたいと思っています。
当日の蔵のにぎわいをお届けします。
ビルディングブロックスのお二人に歌ってもらい、梅田純さんにはMCと楽しい歌で華やかに盛り上げてくれました。
蔵まで来て頂いた多くの皆さん、本当にありがとうございました。
明けましておめでとうございます。
昨年の経済状況の厳しい中で、なんとか乗り切ってこれたのも
松藤を飲んでくださっているお客様のおかげです。
2011年、ほんとに良い年にしたいですね
水の旨さを活かした三日麹
歴史と伝統の手造りが生み出す熟成。
すべての調和は人にあります。
何より大事にしていくことは、お客様と社員とのコミュニケーション。
代表、崎山和章を中心に、水、造り、熟成とうまい泡盛を醸していきたいと思います。
本年もよろしくお願い申し上げます。
古い友人との再会が、ぎこちなさで始まり、
懐かしさでいっぱいなりながらも
そのくせ、昔の時をすぐに取り戻せるように・・・
古い松藤との再会は
泡盛を造っている製造者としては
自分のものではないけれど、
崎山酒造廠の名前は消えることがなく
製造者冥利に尽きると思います。
こんな味に熟成してきたんだ。
もう少し成長してほしかった。
こんなに大切に持っていて下さった。
その時その時の感動と想いは
飲んでくださっている人への感謝と
造り続けるための、努力を思い起こさせてくれます。
泡盛の特性は何と言っても熟成にあります。
泡盛の古酒文化を自然な形で造り上げてきた方が
謝花良政さん。
謝花さんは昭和4年本部町生まれの現在82歳。
整備工としての長年の技術を活かして本部自動車修理工場として独立をされたのが
1956年6月でした。
創業の記念に、何か記念になるものをと思い立って始められたのが
以前からの趣味で集めていたシャム南蛮甕への泡盛の詰めでした。
それが50年を超える古酒づくりへの趣味へと繋がっていく事は
謝花さんも意識されてなかったようです。
整備工場の経営で多忙の中、いつの間にか泡盛を詰めておいたのも忘れかけていた頃、
ふと甕に詰めた泡盛を思い出し、開けて飲んでみると
琥珀色に輝いた泡盛は、華やかな香りと上品な甘さを持ったなめらかな古酒へと変化を遂げていたのです。
今でもその時の感動と、泡盛の古酒の旨さが忘れられないといいます。
元来の凝り性の謝花さんの趣味のひとつに「古酒づくり」が加わった瞬間でした。
私達は数年前から、古酒づくりの学びで、年に数回、謝花さんの元を訪れます。
成功談議も勉強になり、良いけれど、失敗談義はとにかく面白くて、
何よりも、謝花さんの人生談義は奥深くて面白いのです。
何とも奇遇ですが、私は1956年5月生まれです。
謝花家の1956年の泡盛が今も50年の時を経て、旨さを増し、熟成を重ねていることを思いますと
私も泡盛の熟成に負けずに、人間熟成を重ねていかねばと思うのです。
5月30日 ザ ナハテラスで恒例の
沖縄県酒造共同組合総会後の懇親会パーティーがありました。
泡盛に関わる方々に会える日でもあります。
47酒造所の組合員はもちろんですが、
醸界飲料新聞の仲村征幸さん。
琉球居酒屋うりずんの土屋實幸さん。
泡盛の研究第一人者の照屋比呂子さん。
首里物産の宇根底講順さん
そうそうたる面々です。
泡盛が見向きもされなかった頃から
泡盛の知名度の向上。
泡盛ファンの拡大。
泡盛の研究。
その他多くの泡盛の牽引者たち。
琉球泡盛の普及拡大と業界の発展は
多くの皆さんの泡盛への深い愛情とご苦労の上で成り立っております。
そして新たに牽引していく製造者
研究者の皆さん
販売をして下さる皆さん
今後ともよろしくお願い致します。
北海道と沖縄と言えば距離にして2000キロ
寒暖の差20度。
実際に遠いし、ものすごく遠い気がしますが。
泡盛と沖縄料理 Aサインバー
OKINAWA DINER 58
北海道札幌市中央区南3条西3丁目
プレイタウンふじ井ビル9階と5階
オーナーの石岡さま、皆さまがいらしてくださいました。
しかも今回で2度目の工場見学です。
2000キロは決して近くはないけれど、こんなに思いがあれば近くなるんだという思いの共通のある気がしています。
私たちが黒千石大豆と出合ったように、人と人の共通の思いが常に介在しているのでしょう。
沖縄も意外と寒いですね。とおっしゃっていらした石岡さん。
風邪などひかずに無事に帰られましたか?
有難うございました。
今度は私共が伺いますね。
例年のことですが、
年末から年始にかけて「松藤の」熟成具合の試飲会を行っていますが、
定期的に何度も行っていながら、
今年は大がかりなものになってしまっています。
まずは甕などに貯蔵しているものから
瓶貯蔵
ステンレスの貯蔵まで。
すべての貯蔵タンクからサンプルを採ったから大変です。
まず、全体で大掃除の後
甕の埃よけを変えて
神棚への心を込めて
一生懸命みんなで造ったものですから
よりおいしく熟成しますように。
合掌